ウルトラマンメビウスのパロディサイトウルトラマンメビウス・メビちゃん【スーツアクターグドンヒーローになりたい怪獣日記】

スーツアクターグドン、匂いとの闘い。

子供の夢、そして大人の夢この両方を壊さないように色々と決まり事があるのは事実です。 口で説明できなくても手を抜けばすぐに見透かされるのでなりきる事も大切です。 (多少のミスは笑って許してくれるのがショーの良いところでもあります) しかしうまく行ったときの、初対面のお客様と共有できる思い出の時間は変えがたいものがあります。

中身は体力仕事で、面接でも残れない方がままいるのは事実で、ライダーや5人戦隊、メタルヒーローよりも希望者の生存率は落ちます。 (ウルトラで落ちた人が入ることも多く「ウルトラ落ち」という用語もあります・笑) 今日の午前中に結局応援要請を受ける事にして着合わせしてみたのですが、 昔の物より驚くほど軽くなっておりました。 西洋の騎士の甲冑程度で暴れやすいのはよい事です。 着ていた私も夢を与えてもらいました。 年寄りに何処まで出来るか分かりませんが今年は飛ばして行きたいと思います。

白状するとウルトラが好きなのと拘束時間の割には給料がまずまず良いのもありました・笑) 正式なステージはもちろん大切なのですが、 お客様との距離の近いステージと併用する事で親しみを持ってもらうという意味でドサを好んでやりました。 (良い意味でアバウトな所が楽しいというのもありました)

中身は・・・臭い!まずこれが第一声です(これでリタイアというかたも結構おられます) 昔の場合ですと時折マイナーな怪獣とか、 頭数が足りないときとかにオリジナルの着ぐるみが回ってくるときがあるのですが、 私より年寄りの代物なのでとてもたまりません。 終わった後に匂いがついて、自分がマタンゴかねずみ男にでもなった気分にさせられます。 匂いがなかなか取れません。 工業用のクレンザーの親戚みたいな赤ピンクの粉石けんか、ママレモンでこそぎ落として引き分けぐらいの状態です。

パンツとTシャツいっちょで中に入りますが臭い。 臭いレベルがレッドの代物だったら下着は使い捨てにします。 取った後でもママレモンとかだと泡がなかなか消えないので、自分が泡に喰われているような気分になります。

長年しみこんだ汗や皮脂、それに巣くう雑菌やカビという、 ぬいぐるみの中に汚い連中の小さな世界と言いますか腐海というかが出来上がっているのです。 いずれは腐海の毒にやられる定めかも知れません、どこかで聞いた台詞ですね、確か風の谷のブースカでしたっけ・・・

ウルトラマンですと圧迫感と視界の狭さで馴れるまで非常に不快感を催しますが、軽いという利点があります。 ウルトラマンは今だと体系的にしんどいですね(私は体型がハーキュリーの志摩系になってしまってますから)

動きやすかったといえばやはりナックル星人とウィンダムでしょうか。 視界確保が出来る事と関節が厚ぼったくない事、そして人間に近い体型だとやりやすいです。 バルタンとかは手が吊ってしんどくなります。 後はゼットンはよく着さされましたので勝手が良いですね。 個人向け派遣で婿トラマンと戦った時など出番が多かったです。

ゴモラは何度も着せてあげると言われてその期待を裏切られ着られなかったので思いは強いです。 (ゴモラがやっと着られると思ってトラックの荷台を現地で開けたら、ドロボンとかブラックエンドが入ってたら誰だってキレると思います。ドサ周りはこんなのばっかりでした)

今後はグドンとミクラスは確実に押し付けられる模様です私は憧れのゴモラとアギラが着たいんですけど・・・ 末端のショーはシリーズが違うウルトラマンと怪獣の戦いが見られますのでそこにも面白みがあります。

昔に怖がる子供にセブンで近寄って行って、自暴自棄の反撃に出られて下腹部を直撃され、 もんどりうって満座の席で笑いものにされたことがあります。「窮鼠セブンを噛む」と学習させられました。

裏話・・・まだまだあるのです裏業界のような仕事です。 ショーの仕事というものは・・・ 長年の積み重ねというものは1つ1つは微量でも積み重なれば何でもたいしたものです。

昔のオリジナルやショー用の着ぐるみは私より年寄りの歴戦の代物ばかりでした(ボロボロとも言う) 生まれた年にタロウの生放送がされていたヒヨっ子の私よりずっと昔から臭かったわけですから・・・半端ではありません。 本気で久しぶりにチャックを開けたもの等は 「名前を思い出すだけでもおぞましき敵!」ではなく見るもおぞましい世界が中に広がっています。 今なら「ほわい・なぜだろう・何かを救えるはーずの力で・だれもがまーた・あら・そうー♪」と歌いながら逃げたくなります。 現代はこれが全て改善されている事を望まずに入られません・・・

グドン、しっぽとの闘い

怪獣の尻尾は邪魔なんです、尻尾付きに馴れれば尻尾なしの怪獣は 非常に楽に感じます、尻尾を蹴り下げないと最悪の場合は自分の尻尾を 踏んで転んでウルトラマンに起こしてもらうという恥辱が待っています (こけると自力で起きられない人も結構います、自分で起こせないくせに 大型バイクでブンブンやるのと似ていますね)

この頃は平成ウルトラシリーズを見ているのですが (何やらされるか分かりませんから出来る限り予習は必須です) 形が複雑化あるいはバランスの悪い怪獣が多いのでいややなぁ と思うのがあります(レイキュバスとか最悪そう・・・) 魔デウスとかなら・・・あかん自分が簀巻きにされたように思えてくる

私的には大人の方も臆する事無くウルトラマンと触れ合ってほしいです 大人もこの瞬間だけ子供に戻ってもらいたいのが願いですね 躊躇してよいのはダダだけです (私もあれにはトラウマがあるので着さされそうになったときダダをこねて 別の人に着せた過去があります)

グドン、きぐるみが逝っちゃったどうしようの闘い

尻尾がちぎれた・・・着ぐるみも所詮は布の塊なので(一部はFRP) けっこう敗れたり湿気から腐っていたりする事があります それがいきなりハードな事すると・・・・ 私が動かした怪獣も近めで見るとつぎはぎだらけでした タイラントは背中の棘が足りませんしグドンも鞭の中の綿がはみ出し 角が片方千切れかけていました ミクラスは最初から左角がありません(角がなくなったら再起不能 だったよなぁ・・・確か・・・)

エースは顔面が窪んでいましたしタロウは地肌か見えて黒くなっている 箇所がありました、まともな物は少なかったです 私は腰に小道具入れのポーチを下げて痛んでるのを発見してから 現地で急いで縫ったりテープで止めて仮補修とかも良くやりました

粗末な扱いで不潔なくせに高価なので潰すと後で叱られるんです 多分エースのムルチ?Uみたいにばらばらにしたら首でしょうね でもウルトラの仕事ではまだ寛容です 私はライダーショーの仕事で怪人(あてがい物でライダーの物でないと思う) に大切断が当たってしまい顔を切り落として(破れて千切れたと言う) 後でものごっつい怒られた記憶があります(アマゾン・マサヒコ・トモダチ) ジャンルによって職場の雰囲気は全然違いますウルトラが一番好きです

グドン、ベタの恐怖との闘い

着ぐるみショーというのは様々な環境での演技が要求される・・・と言うとかっこよさげであるがグドン青春期の頃は 着ぐるみショーというのは今よりもっと社会的地位も低く 演技や内容的にもやっている人間がまだまだと感じる代物であった、おまけにウルトラ冬の時代である肝心の子供へのアピールも伝わりにくく困ってしまってワンワンワワンでございました(そりゃそうだウルトラマンですら一夜漬けレベルなんて事はざらだったんだから)

ちゃんとした正規のステージならステージもしっかりした舞台であるがグドンのような選抜されたエリートとは無縁の愚連隊に用意されたローカルステージというものは時としてこれはもう・酷いものがままありました、舞台は普通だとビ○足場のようなクランプと単管で組み立てられたものにコンパネ(上等な奴だと防水塗料の塗られた奴、しかしこれは滑るからやるほうにとってはつらい ちなみに人気のk−○やプラ○ドの花道は長い分だけ金がかかるので障れば確実にささくれが指に刺さるほどボロなコンパネでイベント敷設のバイト君は確実に棘が刺さる奴が出る) を敷いて作るのだが物によっては長年の使用で反り返ってステージの最中に牙を剥く危険なところもある、足に引っかかると転倒したり着ぐるみが破れる事もあるのだ

しかしそんな危険な代物でも舞台があるうちはいい、問題は地面に直接カラーコーンやロープで仕切ったいわゆる「ベタ」と呼ばれるところでやる場合である、高低差がない分だけ闖入者が入りやすいからである、たいていベタでやらされる場合はスペースの都合っていう難儀な問題がセットになって付いてくる、ようは狭いのだ、しかも着ぐるみは視界が狭いウルトラマンなどは1円硬貨2個分の視界と言っていいほどである突如として入ってくる闖入者、子供や犬これがいきなり出てきたら大変なパニックになることがある

中京某地で行われた「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団ショー」でたっぷんたっぷんに肥えたダックスフントが闖入したときステージ内を走り回り吠え立てグドンの足に(この時はジャック着用)かじりつくわ追い出そうとして6兄弟と怪獣が追い回すからお互いにぶつかって仕切りのロープが絡まってステージ化むちゃくちゃになってしまい事態の収拾が出来なくなりそのブタ犬をつまみ出しショーを中断、協議した結果せっかく途中まで進んでいたショーをいちからやり直しになりお客にとってもやるほうにとってもなんとも奇妙なショーになってしまったのであった、手の内が分かっているからお客ものってこないし着ぐるみなんて特に怪獣などは切られる時間の限度が限られているやるせない事この上なしである

仕切りがトラロープだけだから短足ソーセージにはノーボーダーと同じである、後で飼い主がこってり絞られたのは言うまでもない、楽屋でウルトラ6兄弟と怪獣、イベント会社の人に囲まれて本気で怒鳴られるのだ溜まったものではないだろう、今はこんな事があると場合によっては賠償の対象になるので地ベタのステージを見るときはお子様やペットにゃぁ注意しましょう呼ぶだけでも結構な銭がかかるのよん

後は単純にベタだと若干見上げ気味にする事で出る迫力の点で落ちること、しかしお客様の顔がまじかに見えるのは良い勉強の機会でもありますね

この頃本業と(こっちは以外に不真面目)ショーで押しやられているので出不精になってしまいました、様々な人的トラブルから(下呂温泉も暑くなって来たせいか増えてきました)いい加減ガンQに飽きたなぁと思ってたら(と言うかあれは入るとき背むし男ポーズではいるので腰がしんどい) 無理くりウルトラマン系を着る事が増えましたダイナはでかいので着易くて良いのですがガイアはきついですねぇ・・・ 家でファイエボ3のプラクティスモードでウルトラマン系の技を覚えてしまいました(卑劣)

必殺技がお客に分からせにくいですし・・・後は楽屋で無理矢理メビウスを試着してみました 若い子らの制止をふりきり「今からオレがウルトラマンだ・ハァァァ」って・・・太ももと腹がきついですねあれは、不遜なりっ ヒーローって言うのはどうして時代を経てくるとみんな細くなるんでしょう、ファイト一発も年を追うごとに細くなってますし、

屈辱と言えばガンQでも何度も転び助け起こされて満座の席で笑いものでした、こういうときはアドリブでウルトラマンが「大丈夫?」ってゼスチャーをしたりしてごまかすんですがガンQも「うんうん・ありがとー」と言うポーズを取りウルトラマンがうなずいた瞬間にだまし討ちにしたりするとお客さんが沸いてくれます、レオの元ペット、かわいい「ロン」がやった手口ですね しかしこれはガンQやバオーンだと受けるのですがゴルザとかレッドキングでやるとウケませんキャラの差ですね

あのブタブタ短足ソーセージをつまみ出した後スタッフに絡まったトラロープを解いてもらったウルトラ6兄弟、みんなでポーズを決めてごまかし舞台の袖から音響さんがアドリブで「今のは見なかったことにしてくれ!すぐに僕らは帰ってくる!シュワッ!」なんて余計な事を言ってくれ、舞台の袖に逃げ込んでみんなで話し合いました 観客席からは「はよでてこいやー」「ウルトラマンのアホー」と1兆℃の火の玉ををぶち込んでやりたくなる罵声・・・俺らは悪くないよな?って何度も思い返します 今ならそれこそ「ほわい・なぜだろう〜(しつこいですがこれ結構気に入ってます)」ですね

その間司会のお姉さんのしないほうがマシな時間稼ぎトークがお客さんの苛立ちに火を注ぎます カプセル怪獣の奮闘と同じレベルの無意味な時間稼ぎです 結局ショーはやり直し要らん体力を消耗したので辛い1日でした

当然ブタブタソーセージと飼い主は次のショーまでの合間にスタッフとウルトラ兄弟や怪獣軍団にこってりしぼられました飼い主がすんげぇ迷惑かけたのに反省の意思を見せずブタブタソーセージはかわいいから仕方ない、かわいげのあるいたずらだと申されたためゾフィーに入っていたTさん(短気で有名、ライダーショーのある事件の為にライダー系の仕事が出来なくなった人)がキレてテーブル蹴って他の兄弟が止めると言う事がありました、長男なんだから冷静になってくれろ

でももう13年経つのでブタブタソーセージも天国でしょうか 天国で「ハム○ーセージおーいしそう・チャチャ♪」って踊っているに違いない

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